病院に着くと俺達は紙袋を抱え、青山の部屋まで急いだ。

青山は大部屋の角にのベッドに

ボーッと座っていた。

「静、荷物よ。」

「お母さん、ありがとう…え?篠崎くん!?」

お母さん!?こんなに若い母さん…

姉さんじゃ無かったのか。

青山は真ん丸な目でこっちを見ていた。

なんか痩せたな…

俺はとりあえず、青山が生きていることにホッとした。

「あっ!青山さん、ちょっと良いですか!」

青山のお母さんは看護婦さんに呼ばれて、慌ただしく出て行った。

「篠崎くん、何かごめんね。」

「いや、体、大丈夫?」

「今、落ち着いてるから。」

青山の腕には点滴が付いていた。