俺はもしかして

他の生徒に手でも出した事がバレてクビになったんじゃないか

なんて思った。

「あの先生、病気らしいよ」

…病気?

「何の?」

「急性なんとか」

「何だよそれっ」

「分かんないよ。高橋先生の事なんか、なんでそんなに知りたいのよ。」

そうだ、俺には関係ない。

もはや、もう青山にも関係ない…

よな?

急に心配になった。

俺は、部屋のベランダに出た。

もちろんアイツのアパートに明かりはついていなかった。