俺は青山を連れて、外に出た。

青山は何も言わず、どこか遠くを見ていた。

俺も何も言えずに、青山を支える事しか出来なかった。

二人はゆっくりと歩いて

青山の住む場所の駅辺りまで来た。

暗くて場所がよく分からなかったけど、

青山の住む家までたどり着いた。

「親とか心配してないの?」

そういうと、青山は小さい声で言った。

「仕事行ってるから。」

こんな時間に仕事って…水商売くらいしか…

「そっか…大丈夫?」

そう聞くと青山は、コクリとうなずいた。

「また何かあったら連絡しろよな?」

「ありがとう。」

青山はそう言って部屋に入っていった。