俺はその動作を最後まで眺めていた。

「なんであんな野獣みたいな男が良いんだよ。」

カーテンなんて閉めやがって。

いつも以上にイライラした。

今頃二人は…

考えるだけでムカついた。

不倫って事がどんな事なのか

青山に教えてやりたくなった。

けど、青山の悲しい顔が見たくなかった。

「優斗ー、ご飯よー」

俺は頭からモミ消すように、階段を勢いよく駆け降りた。

そこに丁度塾から帰った妹が来た。