乙羽がシャワーから出てくると 部屋の基点ともいえる 真っ赤なソファーに 飯岡が座っている 「長い風呂だな」 「...」 「服を着ろ! 次の指名が入った 長期契約だから しばらく泊まりになる」 そう言い飯岡は まだ荷解きされてない 乙羽のカバンを 乙羽の足元へ投げる 「...」 心の傷が癒える間もなく あたしはまた、その傷を 深くえぐりに行く 今度こそあたしは 正気を保って いられないかも知れない