そんな二人の様子を
少し離れた場所から
心配そうに見守る乙羽
ヨカッタ...
何か二人、笑ってる
穏やかな表情で
グラスを交わす二人に
安心していると
突然、肩にふんわりと
温かみを感じ振り向く
「ここは、山の上だ
この季節でも夜は冷える」
見ると乙羽の肩に
飯岡の上着が
かけられている
「ありがとうございます」
そう言い乙羽は
ずり落ちてしまわないように
襟元を寄せる
冷えた肩先に染み入る
飯岡の温もり...
この温もりにも
何度も助けられた...
「飯岡さん...
今日は本当に
ぁりがとうございました」
乙羽は飯岡に向い
丁寧に頭を下げる
「お前を拾った瞬間から
嫌な予感はしていたが...
こういうことだったとはな」
スイマセン...//
「俺はあまり他人に
感情移入することはない」
ァハッ 知ってる...(^^;)
「だが...」
「?」
「お前には...」
普段、口数の少ない飯岡が
話す言葉、一つ一つには
重みがあって...
全てを聞いてしまうのは
何だか..怖い...
「飯岡さん
酔ってる?」
「...ぁぁ、そうだな
少し...
飲み過ぎたようだ」
飯岡はネクタイを緩め
襟元のボタンを外す

