DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


「乙~羽ちゃん♪」


声に振り返ると
桜木がワイン片手に
立っている


「どうしたの?

 こんなトコから
 見つめてないで
 乙羽ちゃんも一緒に飲も♪」


酔っているのか
かなりご機嫌な様子の桜木は
近くにあったグラスを取ると
ワインを注ぎ入れ乙羽に渡す


「ダメだよ...

 これ以上、飲んだら
 つぶれちゃう...//」


「大丈夫っしょ
 柊音もいるし...」


「でも...」


乙羽は柊音の様子を
チラッと伺う


 柊音もだいぶ
 飲んでるみたいだし...


「ぁ、あいつなら
 全然、平気だよ
 
 全然、飲んでないし...」


「ぇ、 そうなの?」


「ぁぁ、あいつ

 今日は酒に
 飲まれちまいそうだから
 あまり飲まないようにするって
 さっき言ってた...

 嬉しい時の酒ってのは
 つい、飲み過ぎちまうからね」


 そぅ..なんだ...



「だからさ、
 せめて乙羽ちゃんは飲も!」


「クス」


乙羽は桜木の差し出す
グラスを受け取る


「桜木クン...
 
 今日は本当にありがとう」


「また?

 それもう聞き飽きた。 耳タコ」


「クスッ... そだね//」


乙羽は顔を赤らめうつむく


「でもさ~

 さっき本宮が言ってたけど
 ちょっと、調子ん乗り過ぎて
 悪ふざけが過ぎたかなぁって...

 でも、近い内ちゃんと
 教会で式挙げるって
 柊音、言ってたからさ...」


「ぁたし...
 今日ので十分、幸せだよ♡」


「ダ、ダメだよ!!
 ダメダメ!!
 
 今日ので満足されちゃ困るよ
 
 ちゃんと柊音に
 ちゃんとした結婚式を
 挙げてもらいなよ

 じゃなきゃ俺...」


申し訳なさそうに
うつむく桜木


「あんな素敵な結婚式
 他にないよ...」


 トワちゃん...


ワインで赤く染まる
乙羽の横顔を
吸い込まれるように
見つめる桜木


当分...

俺の傷は
うずくだろう...