キッチンでは...
さっきまで凛々しい
神父姿だった桜木が見事に
焼肉屋のオッチャンへと変貌を遂げ
本宮と二人、嬉しそうに
祝福の杯を交わす
「乙羽ちゃん!」
キッチンから本宮が
手招きして乙羽を
呼び寄せる
本宮の元へ行く乙羽
すると本宮は
カウンター越しに
祝杯のグラスを差し出す
「クスッ...」
「かんぱぁ~い!」
桜木と本宮が
それを一気に飲み干すと
「ぁ...
桜木神父...
今日はどうも
ありがとうございました」
乙羽は丁寧に頭を下げた
「礼なんかいいよ
コイツ、ふざけ過ぎだから
当初の台本には
あんなおふざけの予定
なかったんだから...」
「そ、そうなの?」
「そっ!
全部、コイツのアドリブだから」
バツが悪そうに
何かを作り始める桜木
「クス...
ぁたしも手伝う」
乙羽が袖をまくり上げる
背後から柊音が顔を覗かせる

