DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


引き継がれた乙羽の腕を
しっかりと自分の腕に絡める柊音


そんな二人の目の前に
神父の格好をした
桜木翔耶が現れる


「翔耶...」


柊音もまるで
知らなかったらしく
目を丸くして驚いている

桜木の気持ちを誰よりも
理解してる柊音は

今日が桜木にとって
一番ツライ日だという事を
知っている


「俺には...
 
 一番近くで二人の誓いを
 聞く権利があるだろ?」


そう言うと桜木は


「ウォッホンッ!!」


軽く咳払いをして
ざわめく会場を仕切り直す


「それでは...
 ...........
 ...........
 ............

 
 
 誓いのキスを・・・」


「は?」


目が点の柊音


「いきなりかよッ!!」


外野からの野次に桜木は
再び咳払いを一つして


「分かった、分かったから」


そう言いざわつく会場を静める


「では...
 新郎、相沢柊音」


「はい」


「貴方は
 
 苦しくて、辛くて
 悲しくて、切なくて
 悩みに悩んで
 ハゲそうになっても...」


「テェメ...(- -メ)

 何かの歌のワンフレーズみたいな 
 言葉並べやがって...

 結婚式にはおよそ不釣り合いな
 言葉のオンパレードじゃねぇか

 しかもこれから結婚する
 新郎捕まえてハゲって...」


ピクピクと
顔を引きつらせる柊音


「クスクスクス...」


隣では乙羽が
肩を震わせ
周りはすでに大爆笑