飯岡が静かに
目の前のドアを開ける
まぶしい光と共に
音楽が流れ始め
開け放たれたドアから
その先にある暖炉まで
白い花々達が道をなし
その先には・・・
真っ白なスーツに
身を包んだ柊音が
立っている
ウェディングソングが流れ出し
乙羽のメイクをしてくれた
高橋奈々が乙羽に駆け寄り
乙羽の頭に
白いレースをかぶせる
「OK!」
高橋奈々の合図と共に
飯岡が緊張の面持ちで
ゆっくりと歩き出す
『おめでとー♪』
みんなから飛び交う
祝福の声
「乙羽...
幸せになれ」
一歩、一歩ゆっくりと
足を出す飯岡が
前を見据えたまま
低い声で言う
イイオカ..さん...
乙羽の瞳から
こぼれ落ちる大粒の涙

