電話を切った後も飯岡は
表情一つ変えずに
タバコをふかしながら
車を走らせる
何か...
怖くなってきちゃった
飯岡サンと出かけるって
誰にも言ってこなかったし
みんな心配してないカナ
携帯を握り締める乙羽
「ぁ、ぁの...
今日は社長の
誕生日なんですよね?
あたしなんかがいても
平気..なんですか?」
「お前、社長に
柊音との結婚を
許可(ユル)して
もらったんだろ?」
コクリうなずく乙羽
「なら、遠慮は無用だ!
芸能界はある意味
社交場だ...
パーティー事は夫婦同伴が
当たり前になる」
「...でも」
「堂々としていろ...
柊音の側に引っ付いて
離れるな...」
「...」
飯岡の意味深な
言葉の意味を理解したのは
それからもう少し後だった

