DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


二階へ上がるとすぐ
手前の部屋にある鏡台の前に
座らせられる乙羽

二人は鏡台の上に
荷物を広げ始める


「ぁ、ぁの...?」


戸惑う乙羽にかまう事なく
奈々が乙羽の首に
白いケープを巻きつける

そして、鏡の中の
乙羽を覗き込み


「今日はね、乙羽さんの
 メイクを頼まれてるの!」


「ぁ、ぁたしの?」


「とびきりの
 シンデレラにしてあげる♪」


同じ顔した二人が
鏡の中の乙羽に笑いかける

二人は馴れた手つきで
鏡の前に並べた化粧道具を
次々と手に取り乙羽の肌に
なじませていく


「あくまでナチュラルに!って
 結構、こだわっていたわよね」


「ぇぇ、しつこいくらい...

 派手、派手は
 お好みじゃないんだって!!」


「フーン...

 乙羽さんはお化粧するの?」


「...ぁまり //」


「乙羽さんは、肌も白いし
 キメも細かいから
 必要ないかもね...

 ぁ、でも後々の為に
 日焼け止めクリームは
 塗ってた方がいいよ!
 歳とってから悲惨だから」


「...ハイ」


「ぅ~ん...

 目も大きいしなぁ
 マスカラだけで十分かなぁ..?」


奈々は鏡の中の乙羽と
にらめっこしながら
器用に化粧をのせていく


 何か..気持ちイイ...

 誰かに化粧をして
 もらうなんて
 
 初めて...


奈々が化粧をしてる間に
加奈は乙羽の髪に
カーラーを巻き付ける