「乙羽ちゃん...?」
買い物から戻った桜木が
乙羽の姿を探す
優しい木陰に作られた
ハンモックにそっと横たわり
眠る乙羽
桜木はそっと近づき
乙羽の元に座り込む
みぃつけた...
木々の合い間から射し込む
木漏れ日に優しく照らされ
乙羽の髪が風に揺れる
時々、イタズラな風がふわふわと
乙羽のスカートを揺らす
桜木は引き込まれるように
乙羽に顔を近づける...
やわらかな唇に触れた瞬間
「ぅ..ん...」
乙羽が寝ぼけ眼で目を覚ます
「疲れちゃった?
こんなトコで寝てたら
熊に襲われるよ」
「ク、クマ?
ここ、熊が出るの?」
「そ、俺も熊の一種だから
食べちゃうよ...ガォー!」
両手を挙げて熊が襲い掛かる
仕草をして見せる桜木
精一杯、冗談ぽく
ふざけて見せたが
桜木の顔は赤かった...
「遅せぇーな」
赤くなった顔を
見られぬよう桜木は
時計を見ながら
コテージへ向かう
「ね、柊音以外にも
誰か来るの?」
「ヒ・ミ・ツ~♡」
「クス...
さっきから
それ、ばっか♪」
「クックック!!」
桜木はイタズラに笑うだけで
やはり何も教えてくれない
コテージに戻ると桜木は
車から荷物を降ろす
それを乙羽も一緒に手伝う
それにしても...
「スゴイ量...
たくさん来るんだね」
乙羽のその言葉に桜木は
思わず手を止め不安そうに
買い物してきた物を見つめ直す
「...ぇ
まさか、3人とかじゃ
ないよね...(汗)」
まさかと思いつつも
一応、恐る恐る聞いてみる
「まさか、馬じゃねぇんだから」
桜木のその言葉にホッと
胸を撫で下ろすも
この量だと軽く
5~60人分くらいはありそうだ

