久しぶりの休日を
乙羽の両親のお墓参りに
費やした柊音は当然
慌しい日々が続く・・・
季節の移ろいなど
感じる間もない柊音でも
街中のこの雰囲気を
見逃すわけにはいかない
人々がコートの襟を立て
足早に歩く頃
街並みは金銀の輝きを放ち
赤や緑の煌く宝石たちが
街を彩り始める
街のあちこちでは
ジングルベルが鳴り響き
恋人達が色めきだつ
しかし柊音たちにとって
クリスマスから年末にかけて
毎年スケジュールがビッシリ詰まり
クリスマスを楽しむ余裕はない
柊音は少し早い
Xマスプレゼントを乙羽に渡す
「はい」
「?」
「開けてみて」
柊音に促され
小さな箱の包みを開けると
中には...
羽のついた小さなハートを矢で
射抜いたデザインの指輪が
入っていた
指輪の裏には
from 柊音 to乙羽
「注文してたのがやっと
出来上がったんだ...
この世でたった一つの
ファーストリング...」
乙羽の左手の薬指へ
指輪をはめる柊音...
「これがオレで...
これが乙羽...」
「...?」
「ハートは乙女の心ね
それに羽がついて...
つまりこれは乙羽
それを見事
射抜いたのが俺
つまりこの矢は俺...
ホラ、この矢の先
小っちゃくて見えにくいけど
ちゃんと柊の葉の形に
なってるんだよ」
「ほんとだぁ //」
「どぉ?」
「かわいい♡」
「柊は魔よけでも
あるんだ...
だから俺が...
乙羽を守るよ...」
柊音は乙羽を抱き寄せ
KISSをする

