DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


翌朝、ホテルで早めの
朝食を済ませてから
レンタカーを借りて
乙羽の両親が眠る
墓地へと向かう二人...

途中、柊音が両親と兄の為に
お花とお酒を買ってくれる


乙羽の家族は
綺麗に管理された
墓地園の一角に
眠っている

乙羽の両親の墓前に
立った柊音は突然
何を思ったのか車へ戻り
トランクから洗車用のバケツを
持ち出してきた

近くの手洗い場で
バケツに水をくむと柊音は
自分のハンカチを濡らし
両親の墓を磨き始めた


 シオン...//


乙羽もすぐに
自分のハンカチを出して
柊音と共に両親の
墓石を磨く...


「フゥー...
 綺麗になった?」


「ぅん...
 ありがとう..//

 ココには何度も来てるのに
 いつも泣いてばかりで...
 
 墓石を磨いてあげたコトなんて
 一度も..なかった...」


お花とお酒を供えて
手を合わせる二人...


 お父さん、お母さん...
 初めまして...
 相沢柊音と申します
 
 東京でタレントの
 仕事をしています
 
 不安定な職種なので
 ご心配かけることも
 あると思いますが...
 絶対、不幸にだけは
 させないと誓います

 俺の足元が固まったら
 乙羽さんと結婚させて下さい

 必ず幸せにすると
 約束します...


静かに両親の墓前に
手を合わせたまま
動かない柊音


「...乙羽」


「ん?」


「ご両親...
 俺のコト気に入って
 くれたかな...」


「クス..もちろん!
 柊音なら、大丈夫」


「お兄さんもココに?」


「ぅん」


再び墓前に
手を合わせる柊音


「ご両親が亡くなられた後
 お兄さんが大事に
 守ってきた乙羽さんを
 今度は僕が
 お守りします...

 だから...
 安心してして下さい」


柊音の言葉に
涙が止まらない...