ホテルに着き
手慣れた様子で
チェックインを済ませる飯岡
「行くぞ」
部屋へ案内しようとする
ベルボーイを断り飯岡は
乙羽の荷物を持ち
エレベーターに乗り込む
エレベーターを降りて
飯岡がカードキーを差し込み
開けたその部屋は
驚くほど広い部屋
「...ぁ、ぁの
飯岡さん...?」
「どうだ?
最上級スィートだ」
...てか
何のために?(泣)
「イ、飯岡さん...
こんな広い部屋
一人じゃ、寂しすぎるよ」
「じゃ、一緒に寝るか?」
「ぇ」
な、何? 今の冗談?
飯岡さんが..冗談...?
ぅぅん、そんな訳ない...
飯岡さんが冗談なんて...
顔だって...
思いっきり真顔だし...
「て、て、丁重に
お断りさせて頂きます」
乙羽が頭を下げると飯岡は
軽く口元を緩める
「荷物はココから空港に
送らせるよう
手配したから...」
「スイマセン...
何から何まで
お世話になってしまって...」
「じゃ、俺は帰る
元気でな...」
飯岡らしい?
淡々とした別れの挨拶
「ぁ、ぁの
飯岡さん!!」
部屋を出て行く
飯岡を呼び止める乙羽
「本当に...
ぁりがとうございました。」
深々と頭を下げる乙羽
「何でかな...
お前には幸せに
なって欲しいと
思ってる...
.......心からな」
...飯岡さん
飯岡は
エレベーターに向かって
歩き出す
最後まで深々と
頭を下げ続ける乙羽
本当に...
ありがとう..飯岡さん...

