何度ともなく見た街並みも
これで見納め...
忘れないよ...
近くにいると
きっと...
会いたくなってしまうから
遠い場所から...
応援してるね...
再びタバコに火をつける飯岡
目を細め...
顔を傾け火をつける
その仕草を
もう、何度ともなく
見てきた...
それすらも...
もう...
見ることはない...
やっぱ、少し...
淋しい..カナ...
視線を落とす乙羽
「...帰ったら
どうするんだ?」
煙草の煙を外に吐き出しながら
不意に飯岡が聞いてくる
「...少し
休んだらまた...
看護師の仕事を...
したいと思います。」
「そうか...
お兄さんも喜ぶな...」
「...ハイ」
「俺たちの血を
ムダにするなよ...」
「...」
ダメ...
泣いちゃいそう...
乙羽は唇を強く噛みしめ
窓の外へ視線を外す

