DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


「ちゃんと...

 柊音に責任
 とってもらえよ」


「責任...?」


桜木の視線が
左腕に落ちる


「そんな...
 


 責任だなんて...」


乙羽は慌てて
左腕を布団の中に隠す


「あたしは...


 自分可愛いさに
 勝手なことしただけ...」


「でも...

 柊音の存在がなきゃ
 こんな風に
 思いつめることも...」


「あたしね...
 
 兄を亡くしていよいよ
 独りぼっちになった時
 自分の命なんて...

 いつでも勝手に
 終わらせてもいいと
 思ってた...

 だって...
 
 あたしが死んでも
 悲しむ人なんていないと
 思ったから...

 でもね...

 目を覚ましたら...」


布団の端をぎゅっと
握りしめる乙羽


「飯岡さんが...

 側にいた...
 
 
 自分だって...
 
 ベッドに寝てなきゃ
 いけないくらい
 
 重症なのに...」


乙羽の目から涙がこぼれ落ちる


「柊音が...
 
 桜木クンが...
 
 みんなが...

 こんなあたしを
 心配してくれるの...」


布団を引き寄せ
子供みたいに泣き出す乙羽


「当たり前だろ...

 少しでも関わり合いを持てば
 もう、他人じゃなくなる...」


「...........ぅん」


「勝手に一人ぼっちだって
 決めつけんなよ...

 俺らもう...
 関わっちまったんだ...

 勝手に.......」


桜木の瞳からも涙が溢れ出す


 サクラギ..クン.....


あたしは...

自分がどれ程
愚かだったかを思い知った...