DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


「本当、ゴメン...

 すぐ、帰るから...//」


「ぅぅん...
 
 あたしの方こそ...
 ゴメンナサイ...

 心配かけちゃって」


乙羽は桜木に
頭を下げる


「...本当
 ビックリして...
 
 俺、この二日間...
 全然、生きた心地しなくて

 今、ようやく...

 森ちゃんの顔見て
 血が流れ始めた気がする...」


 サクラギクン...


「ぁ..//
 コ、コレ、みんなから...」


桜木はすぐに
いつもの表情で
お見舞いの定番

『フルーツのカゴ盛り』を

テーブルの上に置いた


「ぅわぁ~♪」


「どう?

 いかにも
 『ザ・お見舞い』って
 感じでしょ?」


「クス...」



「でも、コレ!!
 
 ハンパなく重くて...
 何度、その辺に
 捨ててこうと思ったコトか...」


「クス、クス、クス...」


無邪気な顔で笑う乙羽
そんな乙羽を見て
今、気を抜けば一気に
涙が溢れそうな桜木は
自分を誤魔化すように
一気にしゃべり続ける


「ぁ、コレ、コレ、知ってる?
 
 『アップルマンゴー』」


乙羽が首を横に振る


「店のおじさん曰く
 スゲー美味いらしいのよ

 コレ、食えば
 どんな病気も
 回復すんだって

 んじゃ、もぅ
 いよいよ、医者も
 いらねぇーじゃねぇかって..」


「クス、クス...」


笑いながら
桜木の手から
アップルマンゴーを受け取り
KISSするみたいに
鼻先につける乙羽


「んん~
 いー香り♪」


ドキン...//


乙羽のその表情に
桜木の心臓が
素直に反応を示す