DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


そんな二人の
会話を聞きながら
病室の外では
柊音のマネージャーが
時計を気にしている


「シオンさん、シオンさん!!」


小声で柊音を
呼ぶマネージャー


「ウルサイ!!
 分かってるよ」


イライラした様子で
マネージャーに言うと柊音は


「ゴメン...

 側にいたいんだけど」


辛そうな表情の柊音


「ぅぅん...

 いいの、ァリガトウ...
 来てくれただけで
 嬉しい...」


大切なのは時間じゃない

あたしのコトを
優位に考えてくれた
その心に感謝している


「...コレ
 持ってて」


柊音の手には
綺麗なパールオレンジの
携帯電話が乗っている


「?」


「前の携帯は
 つながんなくて...」


 ぁ...


乙羽は昼間
飯岡の言ってた
言葉を思い出し
ベッドサイドの棚に手を伸ばす


 確か...
 あたしの荷物は
 全部ココに...


お財布や他の物はあっても
携帯だけは見当たらない...


「ゴメンナサイ...
 失くしちゃったみたいで...」


シュンと頭を下げる乙羽


「イイヨ...
 
 以前(マエ)のやつは
 もぅ、解約したから...」


そう言い柊音は
新しい携帯を
乙羽の手に握らせた


「...ァリガトウ」


乙羽はそれを
大事そうに胸に
ギュッと抱きしめる


「....
 ...俺、たぶん...
 
 ここにもぅ
 来られそうに..なくて...」


「...ゥン」


「でも...

 近くにいたいんだ...
 少しでも...

 乙羽の近くに...」


「//」


「身体は置いてけないけど
 心はちゃんと
 ココに置いていくから...

 だから、それ...
 ちゃんと肌身離さず
 持ってて...
 
 時間空いたら
 電話するから...

 何度も何度も...
 しょーもないことで
 かけてくるかも
 しれないけど...

 離さず持ってて...」


「...ゥン//」


乙羽を抱きしめ
KISSをする柊音


息も出来ないくらい
深く..深く...激しいKISS