DOLL・・・ ~秘密倶楽部~

病室に戻ると飯岡は


「常習性が...
 あるんだとさ...」


そう言いながら
あたしの横にイスを出し座る


「真っ赤に染まったバスタブの中から
 お前を引きずり出し的確な
 応急処置を施したのは西山だ
 
 救急車が来るまでの間
 お前の体温が下がらぬよう
 しっかりと抱き、救急隊員が促しても
 お前を決して放さなかったそうだ」


「...」


「お前が目が覚める少し前まで
 ここにいたんだが...」


 そっか..ぁの...
 意識があるかないか瀬戸際の
 おぼろげな温もりは...

 西山..さん...だったのかな...


飯岡は淡々と話を続ける


病院に運ばれたあたしは
出血多量でとても危険な状態で...
少しでも多くのA型の血液を集める為
タレントやスタッフ、その他関係者にまでも
声をかけ病院まで献血に来てもらったこと

結果...
十分な血液を確保でき
今、あたしはここにいる

そして...
飯岡の腕にも
注射の跡が...


 あたしは本当に
 愚かだ...