浴室に入るとあたしは
服も脱がずにすぐに
バスタブの栓をひねり
全開でお湯を出す
3分...
躊躇してる間はない...
一気に...
一気にやらなきゃ...
勢いよくバスタブの中に
お湯が溜まっていく
その中にあたしは
服を着たまま入り
そして...
隠し持ってきたカッターナイフで
思いっきり左肘の内側と手首を切りつけ
お湯の中に沈めた
バスタブの水の色が一気に
朱色へと変わっていく
これでいい...
これで...
いいんだよね...
やっぱりあたしには
最初からDOLLなんて
向いてなかった...
やがてバスタブ一杯になった
朱色の水が溢れ出す
薄れゆく意識の中
あたしは飯岡の言葉を
思い出していた
《俺はバカな女達が
自ら命を絶っていくのを
イヤという程見ている...
この業界じゃ...
真実なんて何も
ないも同然なのに...
何でみんな
ムダ死にする...?
真実なんて...
いくらでも闇へと
葬られるというのに...》
あの時は、よく...
意味が分からなかったけど
きっとみんな...
こんな風に大切な
何かを守る為...
だから...
それは...
決して...
ムダ死になんかじゃ..ない...
あたしが死んでも
柊音がそれを...
知ることはない...
飯岡さんが...
うまく処理してくれる...
あたしが勝手にした事で...
柊音に迷惑がかかるのだけは
嫌だもの...
大丈夫...
それはきっと...
あたし以上に
飯岡さんが...
思ってる...はず...
不思議と痛みは
全然、感じない
ただ、とても温かくて...
とても眠い...
お父さん..お母さん...
お兄ちゃん..ゴメンネ...
あたし...
結局一人じゃ...
何も...
出来なかった...
もうすぐ...
会える..ね...
そしたら...
こんなあたしを...
叱って...ね...
眠るように瞼が重くなり
やがて目の前に
漆黒の闇が広がる
服も脱がずにすぐに
バスタブの栓をひねり
全開でお湯を出す
3分...
躊躇してる間はない...
一気に...
一気にやらなきゃ...
勢いよくバスタブの中に
お湯が溜まっていく
その中にあたしは
服を着たまま入り
そして...
隠し持ってきたカッターナイフで
思いっきり左肘の内側と手首を切りつけ
お湯の中に沈めた
バスタブの水の色が一気に
朱色へと変わっていく
これでいい...
これで...
いいんだよね...
やっぱりあたしには
最初からDOLLなんて
向いてなかった...
やがてバスタブ一杯になった
朱色の水が溢れ出す
薄れゆく意識の中
あたしは飯岡の言葉を
思い出していた
《俺はバカな女達が
自ら命を絶っていくのを
イヤという程見ている...
この業界じゃ...
真実なんて何も
ないも同然なのに...
何でみんな
ムダ死にする...?
真実なんて...
いくらでも闇へと
葬られるというのに...》
あの時は、よく...
意味が分からなかったけど
きっとみんな...
こんな風に大切な
何かを守る為...
だから...
それは...
決して...
ムダ死になんかじゃ..ない...
あたしが死んでも
柊音がそれを...
知ることはない...
飯岡さんが...
うまく処理してくれる...
あたしが勝手にした事で...
柊音に迷惑がかかるのだけは
嫌だもの...
大丈夫...
それはきっと...
あたし以上に
飯岡さんが...
思ってる...はず...
不思議と痛みは
全然、感じない
ただ、とても温かくて...
とても眠い...
お父さん..お母さん...
お兄ちゃん..ゴメンネ...
あたし...
結局一人じゃ...
何も...
出来なかった...
もうすぐ...
会える..ね...
そしたら...
こんなあたしを...
叱って...ね...
眠るように瞼が重くなり
やがて目の前に
漆黒の闇が広がる

