DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


「ぅあぁああーーー!」


振り返ることなく
部屋を出て行く
乙羽の背で叫びながら
崩れ落ちる柊音

怒りと悔しさで
どうしようもなくなった柊音が
もうすでに血まみれの
拳や額を何度も何度も
床へと打ち付ける


ゴン、ゴン、ゴン!!


「オイ、柊音 やめろ!!」


メンバーの五十嵐が
狂ったように床へ
頭を打ち付ける柊音を止める


「ぅううぁぁあああああ」


行き場のない怒りに
柊音はただ、ただ
声を張り上げる


「柊音...

 
 今は...
 

 どうしようも...」


常軌を逸した柊音を必死で
抱き止める五十嵐


本宮と庄野はすぐに
飯岡の元へ駆けより
携帯で救急車を
呼び寄せようとする

すると


「..よ...せ..」


もう意識を保つのも
やっとのはずの飯岡が
血だらけの手で
本宮の携帯を掴む


「でも...」


「俺なら...
 ...大...丈夫だ...」


飯岡は救急車の変わりに
事務所のスタッフを
呼び寄せるよう本宮に言う


「ウソだろ...

 こんな状況でスタッフなんか
 呼んでどうすんだよ!!」


本宮が怒ると


「ぃぃ...んだ...
 これは...俺の失態だ...

 西山だって...
 まだまだ...
 
 俺のかわいい...
 ......なんだ...」


そう言い意識を失う飯岡


「...かわいい何だよ
 
 かわいい何かが
 ここまでするかよ...」


そう言い、やりきれない表情で
携帯を握りしめる本宮