DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


「ヤメロッ!!」


「よせっ!!」


飯岡の制止も聞かずに
飛びかかって行ったのは
すっかり頭に血の上った
柊音と桜木


だが西山は
捕まえていた乙羽を
成瀬のたちの方へ突き飛ばすと
飛びかかっきた二人を
容赦なく次々と壁際へと
蹴り飛ばした



ドンッッ!!
ガラガラ ガシャーン!!



壁に叩きつけられ
棚を道連れに床に
倒れ込む二人

突き飛ばされた乙羽は
間一髪で成瀬と本宮に
受け止められている


「フン...
 
 お前ら随分と
 偉くなったもんだな」


床に倒れ込む柊音の髪を
掴み、引っぱり上げる西山


「...ゥゥッ」


苦痛に歪む柊音の顔

西山は容赦なく何度も
柊音に頭突きを加える


桜木やメンバーが必死に
西山を止めても
まるで子供のように次々と
はじき飛ばされていく


気が付くと

低いうめき声と共に
メンバー達も床に転がっている

柊音に至ってはもはや
西山に一方的にやられるだけの
肉の塊と化していた


一瞬にして
「地獄絵図」へと化した
現実に震えが止まらない乙羽


 どうしよう...


怒りが頂点に
達した西山を
止める術はない


「オイ、桜木...」


動かなくなった
柊音の次に西山が
目を付けたのは桜木

西山の怒りの矛先が
桜木へと向けられる


「何でお前まで俺に
 つっかかってくんだよ?

 ぁあ?

 お前には関係ないだろ?
 まさか『友情』とか
 抜かす訳じゃねぇよな?」


襟首をつかまれ
桜木の表情が
苦痛に歪んでいく


だが、桜木は
柊音と同じ瞳で
西山を睨みつける

そんな桜木の瞳に
敏感に何かを
感じ取る西山は


「...クククッ


 おもしろい...

 お前も
 この女が...?

 ククク...」


そう言って桜木を
乱暴に壁に押し付けると


「お前ら...

 ふざけてんの?」


桜木の首に
腕を押し当てる西山


桜木の顔はみるみる赤く紅潮し
苦しそうにもがき始める