DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


エレベーターが階下につくと


「急ぎましょう
 鉢合わせでもしたら
 やっかいですから...」


そう言いマネージャーが急かす


だが...
時すでに遅く...



エレベーターが地下駐車場に着き
扉が開くとそこには西山が立っていた


「ぁ~れ~?
 
 確か...
 森園さん..だっけ?」


「に、西山さん...」


桜木のマネージャーの顔色が
どんどん青ざめていく


「よかった

 今、ちょうどアンタを引き取りに
 行くとこだったんだよ」


威嚇するような目つきで見下ろす西山

そんな西山とあたしの間に
震えながら桜木のマネージャーが
割って入る



「ぁぁ?
 オイ、お前...

 何のつもりだ?」


キレた西山の低い声が
地下駐車場に響いたかと思うと
さっきまであたしの目の前にいた
マネージャーがエレベーターの壁に
押し付けられている


「オイ、何のつもりかって
 聞いてんだろ?」


マネージャーの髪の毛を
束で掴み上げる西山


「ぅぅぅ.. ぅぐぐぐ...」


苦痛で顔を歪める
マネージャーの額から
血が流れ始める


「やめて!!」


あたしはたまらず
西山の腕に飛び掛かかる


西山はイラついた様子で
マネージャーを放り投げると
手のひらに握られた
髪の毛をパラパラと地面へ落とす

強い力で無理矢理
引き抜かれた髪の毛には
血が付着している

それを見たマネージャーが
恐る恐る自分の頭に触れ
生暖かいヌルッとした感触に
悲鳴を上げる


「...ヒドイ」


あたしがマネージャーに
駆け寄ろうとした瞬間
西山に腕を掴み上げられる



「イタ..イ... 放して...」


肩に走る激痛
暴れれば暴れる程
それが何倍にもなって
自分に帰ってくる


「どこ行くんだよ」


蛇のような冷たい目で見る西山


「へぇ...
 
 随分と相沢に
 可愛がられたようだな

 あの時とは大違いじゃないか?

 すっかり色づきやがって」


冷たい指先で輪郭をなぞられ
思わずゾッする

あたしはあまりの嫌悪感から
顔を横に背けた

すると西山は
無理矢理あたしの顔を引き寄せ
頬に舌を這わせる

あたしが全力で嫌がる様子を
楽しんでいるようにも見える


「オラ、来いよ...

 相沢に礼を言いに
 行こうぜ...」



腕を掴み上げられたまま
あたしは再びエレベータに乗せれられ
柊音の部屋へと連れて行かれる



もはや誰も西山を
止めることはできない...