「もぅ、部屋の前に
着くって...」
そう言い
電話を切ると桜木は
「行こう」
桜木が乙羽の腕を引く
「ぁたし...
やっぱ、ココに...」
桜木の腕をすり抜ける乙羽
「森ちゃん...
気持ちは分かるけど...」
困った様子で
柊音を見る桜木
「乙羽...
大丈夫だから...
乙羽は翔耶ん家で
待ってて...
必ず迎えに行く...」
柊音の言葉にも
うつむく乙羽
「ちょっと話...
するだけだから...」
そう言って
乙羽の背中を押す柊音
ぅそつき...
桜木のマネージャーが
乙羽を引き受ける
「行きましょう...」
不安だけど...
あたしが今ここで
「行かない」と
駄々をこねても柊音を
困らせるだけ...
でも、だからって
どうしたらいいの...
乙羽を乗せたエレベーターは
階下へと降りていく
「大丈夫ですよ...
飯岡さんもいることですし」
桜木のマネージャーが
不安げな乙羽を
優しく気遣う

