DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


すると突然
部屋の扉がバンと開き
柊音が立っている

桜木は特に驚いた
様子も見せず


「人の話、聞いてんなよ」


「ぅるせー!
 だったらもっと
 小声で話せよ

 
 乙羽...
 帰ろう...」


柊音の言葉に乙羽は
桜木を見る

桜木は「どうぞ」と
いうように手を横に流す


「悪かったな
 翔耶...」


「ホント、今回は
 マジでムカツいたから!」


「ぁぁ...
 ホント悪いと思ってる」


 男同士の友情に
 憧れる...

 きっと...
 女同士だったらドロドロの
 昼ドラみたいになってる...


 相手の事や
 間に挟まれている
 人の事を考えて
 自分の身を引ける
 桜木の潔(イサギヨ)さには
 頭が下がる


バッグに荷物を
詰め込む柊音


「ねぇ、柊音...」


「ん?」


「桜木クン
 いい人だね」


「ぁぁ。
 本当、嫌ンなるくらいな」


そう言い桜木のいる
奥の部屋のドアを
見つめる柊音

桜木のマンションを出て
柊音のマンションへ向かう二人