ずっと...
張り合ってきた
桜木の動きが突然止まり
ここ数日、何事もなく
乙羽と部屋を共にする柊音
桜木のヤツ...
ようやく
あきらめたのか?
そろそろ家に
帰んないとな...
そんなコトを考えていた矢先
桜木が高額を掲示し
一気に柊音を引き離す
そして
乙羽は数日ぶりに
桜木と部屋を共にする
「ゴメンね...
森ちゃん...
柊音のヤツがあまりにも
不甲斐ないからさ
何かムカついちゃって...
でも、柊音もだいぶ
反省してるようだし
そろそろ許してやっても
いいかなぁ...って...
それに...」
「?」
「こんなんで...
一番辛いのは
森ちゃんだしね...」
桜木..クン...
「だから...
もぅ...
柊音の元へ
戻っていいよ...」
桜木の瞳が
何だかとても悲しい
「...ぁたしは
DOLLだから...
契約した人の
元にいる...」
「森ちゃんに
DOLLは向いてないよ」
「そんなこと...
言われても...」
「みんなさ...
生きてく上で
大なり小なり誰かに
迷惑かけてんだ...
誰にも迷惑をかけずに
生きるなんて...
逆に寂しいよ...
もちろん、人に迷惑を
かけたくないっていう
気持ちは大切だと思うけど
でも...
森ちゃんが困ってたら
助けたいと思う人たちも
たくさんいることも
忘れないで...
もっと周りに甘えても
いいと思うよ
じゃなきゃ...
この先の人生
あまりに長すぎる...」
...桜木クン
乾いた砂が水を
吸い込むように
桜木の言葉が静かに
心に沁み込んでくる

