DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


飯岡が車を降り
エレベーターに向かって
歩き始めると
どこに隠れていたのか
メンバーが飯岡の後を
ついてくる


「お前ら...」


「飯岡さん...
 柊音、何て?」


「知らん...

 今からそれを
 聞きに行くんだ」


「...ぅん」


最悪のイメージも
胸の奥に秘めつつ
メンバーと飯岡は
エレベータに乗り込む

全員で柊音の部屋に
なだれ込むと
柊音は少し
驚いた様子を見せたがすぐに
みんなの前に跪いた


「...ご心配を
 おかけして...

 すいませんでした」


ただ、ただ
この二日間の
奇行を詫びる柊音


「...柊音

 お前が今回とった行動は
 決して許されるコトじゃない

 この二日間の損失は
 キッチリ代償してもらう
 それから...

 今度、もし
 同じようなコトがあったら
 俺は躊躇なくお前を
 切り捨てる...
 
 わかったな...」


「...ハイ」


それだけを言い放ち
飯岡は部屋を出て行った


「まぁ...
 
 飯岡の言葉も
 もっともだわな...」


本宮が優しく
柊音の肩をたたく


「...ホント、ごめん」


首をうなだれ
涙を流す柊音


グループ結成から8年...

いい時も悪い時も
共に駆け抜け
共に悩みや苦しみを
乗り越えてきた

その度に強くなった絆は
多くを語らなくても
お互いの気持ちを
理解することができる


「明日の収録...
 遅れんなよ」


「ぁ、今度おごってよね」


メンバーが次々と
柊音の肩をたたき
部屋を出て行く

そして...

一番最後に
部屋を出て行く
桜木を呼び止める柊音


「翔耶...
 
 ちょっと、いいか?」


「...」


「乙羽のコト..なんだけど...」


「ぁぁ。

 お前がようやく
 手放したから俺が
 手に入れた...

 散々、偉そうなコト言って
 あんな所に森ちゃん帰して
 グズグズごねてる
 お前の気が知れねぇ...

 心配すんな...
 俺は...
 森ちゃんのせいにして
 自分を見失ったり
 しないから...」


「...」


桜木の言葉がもっとも過ぎて
に何一つ反論できない...