これが...
最善の方法だと
泣きながら柊音の元を
飛び出した5日前...
こんな事になるなんて...
あの柊音が
二日も仕事に
穴を開けるなんて...
あたしは柊音の心を
どれだけ深く傷付けて
しまったのだろう...
気が付くと車は
柊音のマンションの前に
止まっていた
飯岡はカチカチと
ハザードランプを点滅させたまま
車を降りマンションのインターホンを押す
柊音が応答するまで
何度も何度もしつこく
インターホンを鳴らし続ける飯岡
「チッ...
根比べだな」
飯岡の我慢も
そろそろ限界かと思った頃
ガチャ...
インターホンのマイクが
反応を示す
「....」
「...柊音」
「.....
トワと....
話がしたい」
「...分かった
今、車にいるから
すぐ中に入れる
だが、条件がある」
「....」
「乙羽と話したら
お前もちゃんと
ケジメをつけろ」
「...」
無言のまま
インターホンは切れ
ガチャ...
エントランスホールへ入る
鍵が静かに開く
飯岡は乙羽を呼び寄せ
「後はお前に任せる...
とにかく何とかしろ
俺は車で待ってる...」
そう言い乙羽を
マンションの中に入れる
何とか...ね...
柊音...
きっと...
怒ってる...
不安げな表情で
エレベーターに乗り込む乙羽を
外から見送る飯岡

