DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


そして...

柊音の元を去って
5日目の朝
乙羽の部屋に
内線のコール音が響く


プルルルルル....
ガチャ...


「指名だ...」


受話器の向こうからは
飯岡の低い声


「...」


乙羽は何も言わず
内線電話を切る


 もうこれ以上...
 あがくことはやめよう
 

 そう強く心に決めたのに
 
 どんなに強く
 心を決めても

 やはり...
 
 戸惑ってしまう


 それはずっと...
 この先も続いてく...




ガチャ!!

飯岡が部屋のドアを開ける


「行くぞ!!」


「...」


何も言わず飯岡の横を
すり抜けようとする
乙羽の腕を掴む飯岡


「指名は桜木翔耶からだ」


 桜木クン...?


思わず立ちつくす乙羽

飯岡は乙羽の腕を引き
急いでエレベーターへ向かう



ポーン♪


かすかに響く
エレベーターの到着音

扉が開いても
乗り込もうとしない飯岡の
様子を伺う乙羽


「......飯岡さん?」


乙羽が声をかけると


「柊音と...
 


 連絡が取れない...」


飯岡は神妙な面持で言った



 ぇ...


「部屋には
 いるようなんだが...」



 そんな.....
 ...シオ..ン...




桜木のマンションに着くと
リビングではすでに
メンバー全員が深刻な顔で
集まっている



「どうだ?」


飯岡の問いに
険しい表情のまま
首を横に振るメンバー達