DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


柊音に呼び出され
30分と経たず
マンションへ来た飯岡


「何だ?
 森園の返品なら大歓迎...」


「ジョーダン...」


「冗談?

 悪いが俺は
 冗談は好きじゃない
 
 どういう訳か今や
 森園は人気NO1だ
 
 それだけ独り占めすれば
 もう十分だろ?
 
 そろそろ他のやつらに...」


「飯岡さん」


飯岡の言葉を遮る柊音


「乙羽に...

 DOLLを
 辞めさせたいんだ...」


「乙羽?」


乙羽を名前で呼ぶ柊音に
敏感に反応を示す飯岡


「ケッ!! ガキが...
 
 プロ相手に
 本気(マジ)んなりやがって」


「乙羽はプロじゃない!!」


「金もらってやってんだ
 立派なプロだ!!」


「ヤメテくれ...

 本当に..乙羽は...
 そんなんじゃないんだ」


唇を噛みしめる柊音


「そんなんじゃない...?

 お前、乙羽の何を知ってる?
 何を聞いて、何を見た?

 情けだけで人は救えない」


「....ぅぐぅぅ」


飯岡の言葉に悔しそうに
拳を握りしめる柊音



「...俺は

 
 これ以上、乙羽に...
 DOLLなんて....」


そんな柊音に飯岡は
特に驚く様子も見せず
タバコをくわえ火をつける


「スゥ... フゥゥー」


吐き出すタバコの煙と共に
ため息も同時に吐き出す飯岡



「お前...
 
 森園の借金が
 いくらか知ってるか?」


「...」


「確かまだ...
 普通に働いて返せるような
 額じゃないはずだ...」


「...」


「ココを辞めれば森園は
 間違いなく生きていけない

 それとも何か?
 お前が森園の借金を
 肩代わりするのか?」


そう言い飯岡は窓辺に行き
タバコの煙を外に吐き出す