翌朝...
ドアの開く音に
目を覚ます乙羽
「乙羽、帰ろう」
「...ぅん」
二人、リビングに出ると
ソファーで寝ていた
成瀬の姿が見えない
「...?
成瀬さんは?」
「帰った...
あいつ、今日
単(ピン)で仕事入ってんの
忘れてやがんの
さっき緒方(マネージャー)から
電話かかってきて
俺ら二人で放り出した」
「あんなんで仕事
できるのかね?」
桜木はケラケラと笑いながら
缶コーヒーを2つ柊音に投げ渡す
「俺らも
そろそろ帰るわ...」
「...ぁぁ」
柊音の後方で
乙羽が頭を下げる
時間差を使って桜木の
マンションから出た二人は
別々のタクシーに乗り込み
柊音の新しいマンションへと向かう
先にマンションへ到着したのは乙羽
乙羽は柊音から受け取った
合鍵を使って中に入る
新しいにおいがする
広くて綺麗な部屋...
遅れること10分
柊音が部屋に入ってくる
「どぉ?
悪くないだろ?」
「...ぅん」
「ココはちゃんと
防犯されてるから
安心して...」
「...」
複雑な想いが交差する
話をはぐらかすように
部屋の中を見て回る乙羽
そんな乙羽を柊音は
背後からそっと
優しく抱きしめる
「//」
「乙羽...
夕べのことだけど...」
「...」
「俺...
本気だから...」
...シオン
「乙羽に...
DOLLを....
続けてほしく...
.....ない..んだ...」
「...」
何も言えず、うつむく乙羽
「お金の事なら
心配いらない...
俺がなんとかする」
どうしよう...
柊音...本気だ....
電話を取り出す柊音に
「ぁ..ぁのね...柊音...」
「ん?」
電話をかけるのをやめ
乙羽を見る柊音

