DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


三人の間に流れる
「現実」という
重たい空気...


柊音と桜木は静かに
グラスを傾け考え込む

3人の間にしばらく
沈黙の時が流れる



改めて思い知らされた
現実に乙羽は
小さくため息を吐き出し
瞳を閉じる...


 柊音..優しいから...
 きっと...

 同情しちゃったんだね...


 そんなこと...
 百も承知だけど...

 今のあたしに
 その優しさは辛いよ...

 寄りかかりそうに
 なっちゃうよ...


 差し出された温かな手

 あたしはそれを決して
 掴んではいけない...



壁にもたれたまま
瞳を閉じる乙羽


すると
眠ったと勘違いした桜木が
声のトーンを落とし
柊音に問いかける


「なぁ..お前...
 もしかして...」


「?」


「本気...?」


「何が?」


桜木の真意を察した柊音は
わざと、とぼけてみせる


「何がって...

 決まってんだろ?
 森ちゃんのコトだよ!!」


とぼける柊音に
少しイラつく桜木


「...ぁぁ。

 .....たぶんな」


柊音の言葉に
思わず黙り込む桜木


「...翔耶

 .....お前もだろ?」


「!!!」


柊音の言葉に
声も出ない桜木


「何で俺が!!」
その一言が
出てこなかった



「...ったく
 バレバレなんだよ

 お前が
 乙羽を見る目...

 俺と同じ...」


「...」

 
「で?
 どうなの?」


「オ、俺は...//」


言葉を詰まらせる桜木...



そんな桜木を見て柊音は
桜木の気持ちを確信する


「チッ...
 マジかよ...
 
 
 どうする?
 俺の上額ふっかけて
 乙羽を持ってく?
 
 っていうか
 俺はもぅ乙羽を
 事務所に戻すつもりも
 誰かと共用するつもりも
 ないけどな...」


挑発とも取れる
柊音の言葉に桜木は


「お前がメンバーじゃ
 なかったらな...」


「何だそれ...」


桜木の言葉に
少し安心した柊音が
グラスを口元に運ぶ