洗い物を終えた乙羽が
リビングに戻ると
酔い潰れた成瀬は
ソファーで眠っていた
「成瀬さん大丈夫?」
「ぁぁ、やっと
静かになった...」
「...クスッ」
乙羽はソファーの側にある毛布を
成瀬にかける
すると...
突然、成瀬が起き上がり
乙羽の腕を掴み
自分の胸元へ
力強く引き寄せる
「ぇ...? ヒャァ~!!」
成瀬の胸の中で
パタパタともがく乙羽...
「乙羽!!」
柊音と桜木が二人がかりで
成瀬から乙羽を引き離すと
成瀬は首だけを持ち上げて
ニィ...と不気味に笑い
死んだように首を落とし
再び眠りに入った...
「ブッ! ァッハハハ!
何?コイツ...
気持ち悪りぃ~!」
お腹を抱え笑う
桜木とは反対に
「ぜ、全然...
笑えねぇ...」
柊音は顔を引きつらせる
「ま、ナルも撃沈したコトだし
どうする?飲みなおす?」
桜木が新しく
ワインの栓を抜く
カチン...
グラスの淵を合わせ
飲み直す3人...
アルコールに反応して
頬を桜色に染める乙羽を
桜木は直視できない...
「...柊音
お前、どうすんの?」
「何が?」
「森ちゃん...」
「どうするって?」
「中野から聞いたんだけど
森ちゃん今、スゲェーことに
なってるらしいじゃん?」
「スゲェーこと?」
「ぁぁ、確か...
20人待ちとか...」
ぁたしが...?
「フーン...」
柊音は表情を変えない
そっか...
柊音との契約が切れたら
あたしはまた
次の場所へ...
軽い寒気が全身を襲う

