リビングに入るとすぐに成瀬は
部屋の奥にいる乙羽に気が付く
「...」
固まる成瀬に乙羽が
ペコリと頭を下げると
「ど..どうも...」
つられるように成瀬も
軽く頭を下げ そして
「翔耶!翔耶!」
リビングから慌ただしく成瀬が出てくる
「...ぁんだよ」
成瀬の反応が半ば
面倒くさいと思う桜木は
顔をしかめる
「翔耶ン家、ヤバイよ...!!
女の人の霊がいる
それもスゲェ
礼儀正しい霊」
「何だ、それ!!」
変なダジャレも盛り込み
もはや興奮状態の成瀬を
桜木が冷めた表情で見つめる
すると成瀬は突然
何かに気付いた様子で
「ハッ!!!
ぇッ? えっ?えっ?
もしかして彼女?」
「...//」
桜木は無言のまま
視線を柊音に流す
「ぇ...
えぇーーー!!
まさか...
柊音の...?」
「ぉ前、うるさいよ」
はっきりしない
二人の態度に成瀬は
再び、ひらめく
「ハッ!!
もしかして
DOLLってんじゃ...?」
一番ありえない答えから
消去していくつもりが
速攻で核心に触れる辺りが
この男のすごい所でもある
「...ぁぁ。 //」
バツが悪そうに小声で認める柊音に
成瀬は信じられないといった様子で
口をパクパクさせている
そしてすぐに開き直る
「別に...
驚くようなコトじゃ
ないだろ?」
「ぇぇっ!!
普通に驚くよ
あれだけみんなで
反対してたんだから...」
「//」
成瀬の言葉に
どうにも分が悪い柊音は
リビングに戻り
乙羽を呼び寄せる
成瀬と桜木も
柊音に続き
リビングへ戻ると
自由奔放な成瀬は
乙羽の顔を覗き込み
「ぅぉぉ♡
超ぉ、かわいい~♪
そりゃ、メンバーにも
見せたくないワケだ...」
「..んなんじゃねぇーよ//」
静かな部屋に
突如、現れた
嵐のような異端児成瀬の
ハイテンションにただ、ただ
驚くばかりの乙羽
「ね、ね、いくつ? 名前は?」
人なつっこい眼差しで
乙羽に莫大な
興味を示す成瀬
「森園 乙羽...
19...です//」
「乙羽ちゃん♡
かぁいい~♪」
もはや成瀬も
乙羽にメロメロの様子で
一人騒ぎ倒す
そんな成瀬のヒザ裏に
桜木が軽く蹴りを入れると
カクン!とヒザから崩れ落ちる成瀬
「何すんだよー!」
「いーから、座れよ」
桜木に言われ
ムクれながらも
その場に座る成瀬
桜木がワイングラスを配ると
「そだ!
明日はオフだし
みんな呼ばない?」
「「何でだよ!!」」
桜木と柊音が
同時に反応を示す

