DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


キッチンという限られた
狭い空間の中で
やんや、やんやと3人で
調理していると
何だか合宿のような
柔らかでホッコリとした
穏やかな空間が出来上がる


「もぉ、早く食べようぜ!!
 俺、限界...」


肉が焼けるのを待てない桜木が
洗ったキャベツを生のまま口入れる


「お前、馬かよ...

 てか、お前がシイタケは十文字に
 切り込み入れるとか
 ワケ分かんねぇーこと
 言うからだろ?

 出来もしねぇークセに
 見ろよ、この哀れなシイタケ達...」


「クスクスクス...」


「そこ、笑わない!!

 てか、見た目は大事だろ?」


「だからあれは
 鍋ん時だって...」


「だって、切込みが入ってない
 シイタケなんて気持ち悪りぃーよ」


「そりゃ、お前の問題だろ?
 俺と乙羽は全然、問題ねーし」


「ぇえー
 あんなツルツル坊主のシイタケ
 よく食えんな...」


「...ツルツル坊主て

 変な想像させんなよ!!
 俺まで食えなくなるだろ」


「...お腹すいたぁ」


乙羽が二人に訴える

すると二人は
互いに顔を見合わせ


「乙羽も...
 腹、減るんだ...」


「?」


「だって、いつも無理して
 食べてる感があったから...」


「そ、そりゃぁ
 ...あたしだって


 ...人間だもの?//」



「何でそこで 相○みつお?」


「クスクス...」


「ぉ、もう いいんじゃね?」


「本当だ!よし、食べようぜ!!」


「ぅん」


「「「いただきまぁーす」」」


3人が焼肉を
つつき始めると同時に
再び鳴り響くインターホン


ピンポーン


「は? ...ったく
 誰だよこんな時に

 空気読めよな...」


焼けた肉を一枚
口の中に放り込んでから
ブツクサと文句を言いながら
モニターを確認しに行く桜木


「は? ナル?」


玄関先のモニターには
同じメンバーの
成瀬 迅(ナルセ ジン)が映っている


「ナル?」


怪訝そうな表情をする



「よ、よぉ...
 ナル...
 

 どうかしたの...?」


桜木がインターホンで問いかける


「翔耶、いた!
 ホラ、見て!見て!」


満面の笑みで
カメラに向かってワインボトルを
掲げて見せる成瀬