DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


「何だよ、冗談だよ!!
 何、二人して固まってんだよ

 てか、二人とも
 何て顔してんだよ」


思わず真顔で
反応してしまった二人に
ケラケラと笑う柊音

桜木はバツが悪そうに
話をそらす


「明日オフだろう?」


「ぁぁ。」


「んじゃ
 メシ食ってけよ」


「ん~...」


 本当は
 すぐにでも帰って
 乙羽と二人きりに
 なりたい...

 でも留守中
 世話んなったし
 聞きたいこともある...


柊音は少し考えてから


「いいのか?」


「ぁ、ぁぁ
 焼肉パーリーしようぜ!!」


「パーリーって...
 
 そうだな...」


 何だ?
 コイツの気持ち悪いテンション


無理にテンションを
上げてるような桜木が
気になる柊音


桜木が焼肉準備を始めると
乙羽も桜木を手伝おうと
キッチンへ入っていく

その当たり前な感じが
何となく気に入らず
思わず乙羽の腕を
引き止める柊音


「乙羽...」


「?」


「傷..どう?」


「ぇ//
 ぁ、ぅん...
 
 もぅ、ヘイキ//
 痛みも全然ないし...」


大丈夫だと笑顔を見せる乙羽の
前髪をかき上げ思わず固まる柊音


「.....!!!」


乙羽が慌てて
前髪を元に戻す


「ホ、ホントに...
 もぅ、ヘイキなの//

 髪で隠せば分かんないし
 痛みだって本当に...」


「何針...縫ったの...?」


「......

 い、今は...
 縫ったばっかで...」


「何針縫ったんだよ!!」


「オイ、柊音...
 
 そんな大声
 出さなくても...」


柊音の声に
キッチンから桜木が出てくる


「.....7針」


「.....」


「でも、本当にもう
 大丈夫..なの...

 今は縫ったばっかで
 大袈裟に見えるけど...

 傷跡もね...
 あんま..残んないって...」


ぼう然とする柊音を前に
声が小さくなっていく乙羽
それを見かねた桜木が
動き出そうとした瞬間


柊音が乙羽を抱きしめる


「...ゴメン」


すっぽりと柊音に隠れ
見えなくなってしまった乙羽

そんな二人を桜木は
背後から静かに見つめる