DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


「ぇ...?」


モニターを見て一瞬
驚いた表情を見せる桜木

そんな桜木に乙羽も
不安そうな表情を
浮かべていると


「柊音...」


そう言って
モニターを指差す桜木


 ぇ...
 柊音?


「てか、早くね?」


そう言いながら
玄関へ向かう桜木


 柊音...


乙羽はホッとした
表情を見せる


桜木はすぐに
柊音を中に通し
玄関の鍵を開ける


乙羽も立ち上がり
ケーキのお皿や
コーヒーを片付ける


しばらくすると
廊下の先の方から
柊音の声が聞こえてくる


「よぉ、翔耶

 悪かったな
 ハイ、これ土産...」


桜木の胸に土産袋を押し付け
会話も早々に部屋の奥へと
乙羽の姿を探して
入っていく柊音


「意外と早かったんだな

 ...ってオイッ!!!」


桜木の言葉すでに
柊音の背後に投げかけられる


キッチンでようやく
乙羽の姿を見つける柊音


「..ぉ、お帰りなさい//」


乙羽の姿に思わず
抱き寄せる柊音

眩暈がするほどの
柊音の温もりに
 
力が抜けく...


でもすぐに
柊音の肩越しに
桜木の悲しい視線に
気付いた乙羽は
さりげなく柊音の腕をすり抜ける


「...ったく

 向こうのベッドでも
 お貸ししましょうか?」


たまらず桜木が言うと


「悪りぃな...

 んじゃ、遠慮なく
 使わせてもらうわ」


柊音が真顔で答える


 ぇ...


驚いたのは
乙羽だけじゃなく


桜木も同じだった...