夜が明けて...
目を覚ました桜木は
夕べのコトを思い出し
自己嫌悪に陥る
はぁぁ...
俺、最悪...
自分の愚かさに腹立ち
頭をかきむしる桜木
ふと...
足元を見ると
乙羽がうずくまり
眠っているのに気が付く
あんなヒドイことしたのに
部屋に戻らないで...
ずっと...
いてくれたんだ...
自己嫌悪に陥りながらも
乙羽の無垢な
寝顔を見ていると
心の中を...
優しい風が吹き抜ける
桜木がそっと...
乙羽の髪に触れると
乙羽はすぐに
目を覚ます
「ハッ!!
オ、オハヨ...//
ぁ、ぁのね..//」
夕べのことなど
まるで気にしてないと
必死で平静を
装おうとする乙羽に桜木は
「ゴメン...//
ずっと...
いてくれたんだ...」
「//」
「酒のせいに
なんてしないよ...
ゴメンな...」
桜木が頭を下げる
「イ、イイの...」
乙羽は慌てて
桜木に頭を上げさせる
「森ちゃんを
困らせるつもりなんて
俺..全然ないから...」
「ぅん...
分かってる」
「ハァ...
俺って結構ブレーキ
利く方なんだけどなぁ...」
「...」
「ぁんなコトしといて...
忘れてくれなんて
都合のいいコト
言うつもりはないけど...
でも...
俺の感情なんて...
持ってたって
この先、何の役にも立たないし
邪魔んなるだけだから...
だから..ゴメン...
勝手だけど
やっぱ、忘れて...
帰る時には全部...
ここに置いてって」
桜木..クン...
桜木の瞳が
とても悲しくて...
見ることができない
「スゥゥ...
よっしゃ~!!」
気分を入れ替え
自分を奮い立たせるように
大きく息を吸い込んで
気合を入れ立ち上がった桜木は
固まった体を左右にねじり
身体をほぐす
「柊音...
今日、帰れるって?」
「ぅん」
「そっか...
じゃぁ、焼肉パーリーでもする?」
「パーリー?」
そう言う桜木はもう
いつもの桜木に戻っていた
きっと、夕べは
そんな夜だったんだよね...
誰だって
人恋しい夜がある...

