DOLL・・・ ~秘密倶楽部~

=桜木のマンションの駐車場=


ブォォン....

桜木のマンションの
地下駐車場に車が止まると


「ぁの...
 ぁたし、やっぱり...」


乙羽は車から
降りることを躊躇う


「...大丈夫
 何も心配いらないから」


優しく微笑む桜木


 これ以上...

 桜木さんに迷惑
 かけらんないよ...


「ホラ、早く...
 こんなトコにいたら
 余計に目立っちゃうよ」


「...でも//」


「担ぎ上げてもいいけど?」


「!!」


乙羽は渋々、車を降りる


「クスッ
 
 ほら、柊音ん家より
 広いんだぜ 行こ!」


桜木は乙羽の腕を引き
エレベーターに乗り込む

エレベーターを降り
部屋の前まで来ると
ドアの前に赤いキャリーバッグが
置かれているのが目に入る


「何だ、あれ?」


不思議そうに呟く
桜木の背後から乙羽が
顔をのぞかせる


「ぁ...
 ぁたしのカバン//」


「ぇ?
 森園さんの?」


「ぅ、ぅん//
 でも、どうして?」


カバンを確認する乙羽


「森園さんので
 間違いない?」


「...ぅん」


ローマ字で書かれた
ネームタグを見せる乙羽


「柊音ん家に置いてたの?」


「ぅぅん..事務所に...」


「じゃ、飯岡が...?」


思わずキョロキョロと
辺りを見回し
飯岡の姿を探す二人


「まぁ..いっか...
 とにかく中、入ろ」


桜木は鍵を開け
乙羽を中に入れる


「本当...
 ゴメンナサイ...
 
 迷惑かけちゃって」


「森園さんじゃなくて
 柊音がね...

 い~から、上がって」


桜木は爽やかに笑う