警官に褒められ少しは
気持ちが軽くなったものの
未だまだ小さく震える
乙羽の心の傷を思うと
桜木はどうしてもやるせない
まだ...
震えてる...
こんなにも
怖かったんだ...
守ってあげたかった...
俺...
森園さんだからこそ
こんなにも自分を
許せないのかもしれない...
拳を握り締め
唇を噛みしめる桜木
「...ぁの//
桜木クン...?」
「へ?」
「ゴメンね...
つき合わせちゃって...
もぅ、平気だから...//」
「本当?」
「ぅん//」
「OK、じゃぁ帰ろっか...」
桜木が二人分のイスを
部屋の片隅へ片付けると
「じゃ、来た時と同じように
乙羽さんは私が
送って行きましょう」
警官が言うと
「ぁ、ぃや...
大丈夫です
彼女は俺が送りますから」
桜木は丁寧に断る
「大丈夫ですか?」
「ぁ、はい
平気です...」
「そうですか...
では、ご協力
ありがとうございました」
警官が軽く頭を下げる
二人も軽く頭を下げて
再び裏口から駐車場へ出る
桜木がポケットから
車の鍵を取り出すと
「ぁの//
桜木さん...」
「大丈夫...
平気だから..乗って...」
乙羽の言葉を察した桜木は
乙羽の言葉を遮る
「...でも」
「い~から」
桜木は少し強引に
乙羽を助手席に座らせ
自分もすぐに
運転席に乗り込む
サンバイザーにはさんでた
サングラスをかけ髪を少し乱すと
ブォォォン...
低いエンジン音を唸らせる

