DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


 昨日の事なら...

 男の表情や息づかいまで
 鮮明に覚えてる...
 
 でも...
 

 それを口にするのが
 


 怖い...


服の裾をギュッと
握り締める乙羽

それを見た警官は


「嫌なコトを
 思い出させるようで
 申し訳ないんだけど

 話せる分でいいから...」


そう言って
優しく微笑んだ


乙羽は浅く深呼吸した後
ゆっくりと話し始める


「夜中、2時頃...
 
 部屋にいたら
 リビングの方から
 物音が聞こえて...
 
 柊音が予定より早く
 帰って来たのかと思い
 リビングに出ました...
 
 そしたら...
 誰か..暗闇に
 立っていて...
 
 背格好からすぐに
 柊音じゃないって
 気が付いたんですが...
 
 知らない人が
 そこにいる状況が
 すぐには
 理解できなくて...
 
 そしたら突然
 ものすごい勢いで
 飛びかかってきて...」


ユラユラと瞳を揺らし
動揺する乙羽...


一緒に話を
聞いてる柊音からは
強い怒りが
ヒシヒシと伝わってくる

乙羽を襲った
男への怒りはもちろん
その場に自分がいなかった
理不尽な怒りに拳を震わせる


乙羽の感じた恐怖全てを
自分の中に吸収するように
じっと...
乙羽を見つめる柊音の
強い瞳に助けられ

乙羽は話を続ける