「ハイ...
うちの柊音が
何か問題を...?」
飯岡が警官に
訊ねるように聞くと
「ぃぇ。
相沢さんが
何かしたとかいう
コトじゃなく...」
乙羽を囲み
柊音、桜木、飯岡
そして二人の警官が立つ
小さな部屋に
6人も入るとさすがに
圧迫感を感じる...
警官は全員の表情を
伺いながら静かに
「相沢...
柊音さんは...?」
警官は柊音、桜木、飯岡と
順番に顔を見渡していく
「オレです」
柊音が速やかに手を挙げる
「あなたが
相沢柊音さん?」
「ハイ」
「今朝方、○○地区で発生した
強盗事件で
近くの路上をウロつく
一人の男を逮捕しました」
まだ鮮明な記憶に
全員がピクリと何らかの
反応を示す
「逮捕した男は最近
その付近を中心に
荒らしまわっている
強盗でして...
これがずいぶんと
几帳面なヤツで、わざわざ
「侵入済みリスト」なんかを
自分で作ってまして
侵入した家には√(チェック)が
入れられていました...
そのリストによれば
相沢さんのお宅にもすでに
√が付いていまして...
被害届け等もまだ
出てないようなので
安否確認も含めこうして...」
桜木が静かに
飯岡へ視線を送る
飯岡はそれを
誤魔化すように
「そうですか...
それはご苦労様です」
飯岡は警官に
労いの言葉をかける
「どうですか?
最近、何か特に
変わったことなんかは...?
何でもいいですよ...
窓ガラスが割れていたとか
ヒビが入っていたとか...
些細なコトでも
かまいませんが...」
夕べの状況をどこまで
説明していいのか
分らない柊音もまた
飯岡の顔をチラリとのぞく
柊音や桜木が
余りにも不自然に
飯岡の顔色を伺うので
警官は、飯岡が何らかの事情を
知っていると察す
「...ぁの
仕事柄、多少
複雑な話も含んでいまして
私の方からお話ししても?」
飯岡は自分から話を促す

