DOLL・・・ ~秘密倶楽部~

「お前ら...
 どうやって入った」


飯岡のドスのきいた低い声


「ヤーベ...」


柊音が小声でつぶやくと


「すいません...

 ちょっと、森園さんの怪我が
 気になって...」


桜木が説明するも
飯岡の怒りは初めから
柊音へ向けられている


「柊音、何でお前が
 ココにいるんだ?
 
 お前はロケのはずだろ?」


「...」


「自分の立場を見失うくらいなら
 DOLLなんか使うんじゃない!」


強い口調で3人を睨む飯岡


言葉もない...


「DOLLに振り回されて
 自分の立場を忘れるくらいなら
 全て白紙に戻せ...
 
 これ以上のゴタゴタは
 事務所が許さない...」


「...」


飯岡の言葉に柊音は
拳を強く握り締めうつむく


「柊音だって、ちゃんと
 自分の立場くらい
 分かってますよ...
 
 ただ、今回はちょっと
 DOLLにも危害が
 及んじゃったから
 心配で...なぁ、柊音」


桜木が間に挟まりフォローするも
柊音は拳を握りしめ
怒りの目を飯岡に向ける


「何だ...
 何か言いたげだな?」


飯岡が挑発する


そんな張りつめた空気の中
突然、飯岡の携帯が鳴り響く


「...ぁぁ。
 分かった、通せ...」


そう言い、電話を切ると飯岡は


「柊音、警察がお前に
 聞きたい事があるそうだ」


「は?警察が? 俺に?」


目を丸くして驚く柊音

やがて、スタッフに案内されて
2人の警察官が部屋にやってくる


「失礼します...
 高槻署の方です」


事務所のスタッフが
警官を部屋に入れる


「お忙しい所、すみません
 高槻署の恩田と...」


「桑原です」


二人の警察官が名乗ると飯岡は
慣れた様子で名刺を取り出し


「総合マネジメントしております
 飯岡と申します」


そう言って名刺を手渡す


「今日はですね
 ちょっと...

 相沢柊音さんに
 お伺いしたいことが
 ありまして...」


そう言うと警官は
あたしたち三人を見回す