「なぁ、小田、ちょっといいか?」

俺は、水嶋がいない時を見計らって、小田に声をかけた。

「ん?どうしたの?」

いきなり、俺から声をかけられて、小田はキョトンとしていた。


「あのな、実は頼みがあって・・・」

俺は、小田に話した。


水嶋のことが好きなこと。

告ろうと思ってること。

その時、指輪を渡そうと思ってること。

だから、水嶋の指のサイズが知りたいってこと・・・。


「うそ、優士くん、桃子のことが好きなの?
 だから、美鈴と別れたの?」

小田は、かなりびっくりしていた。

「まぁな・・・。
 でも、俺、水嶋のことマジやけん!」

俺は真剣に話した。


小田は水嶋とも仲いいけど、神田とも仲がいい。

だから、俺のことどう思うか心配だった。


「そっか、なんかやっとスッキリ出来たよ!」

「何だよ、スッキリしたって!?」

「だってね、急に優士君達、桃子と仲良く
 なったでしょ?なんでかなぁ~って
 思ってたの。そういうことだったんだね!」


小田は、俺のこと責めなかった。


「梨花、優士君と桃子のこと応援するよ!」

そんなことも言ってくれた。


「で、指輪のサイズ聞いてくれるか?」

「うん。任せといて!」

「マジで、頼むな・・・」


小田に話してよかった。