運命のヒト

それから、その事件というか神田達や金森に絡まれたことがあってから、水嶋は俺と健二を避けるようになった。


やっぱり、神田や雅史達に絡まれたくないんだろうな。


その気持ちは、俺にだって分かる。

だけど、俺は水嶋と一緒にいたくて・・・。


俺や健二が話そうと言っても、勉強があるからと言って断られた。

俺はそれでも毎日誘い続けた。

だけど、俺や健二が何を言っても、水嶋は頑として首を立てに振らなかった。


水嶋はあぁ~見えてすげぇ頑固。


勉強が大変でも話すぐらい出来るだろ?

俺はそう思ったけど、無理に引き止めたりしなかった。


実際、みんなは受験で大変そうだった。

もちろん、水嶋も大変だよな・・・。


俺と健二は受験なんてしねぇし、いつもみたく下駄箱でボ~っとしていた。


「桃子、A高受けるらしいぞ!!」

健二がそう教えてくれた。


「なんで、知ってんだよ?」

「あぁ~、大森に聞いた」

「そっか・・・」

やっぱり、健二は水嶋のことが気になるらしく、いろいろ話を聞いているみたいだ。


「桃子なら受かるっしょ」

「まぁ、あいつなら受かるだろ・・・」


もうすぐ、卒業。


俺達に残された時間はあとわずかになった。