運命のヒト

そんなある日、事件が起こった。


俺が、下駄箱でボ~っとしていると、すげぇ勢いで慌てた健二がやって来た。


「健二、どしたんや?」

俺が聞くと、健二が思いがけないことを言ってきた。

「なんか、さっき、金森とかが
 桃子をシメてたぞ!」

「あ?」

「桃子、すげぇー泣いてた」


健二のその一言で、俺の中で何かがブチギレた。


「はぁ?何でや??」

金森っていうのは、2年の女の不良達。

「何か、さっきちらっと聞いてみたんやけど、
 美鈴が絡んでるっていうか・・・」

「どういうことだよ!?」

俺は、健二から詳しい事情を聞くと、すぐに神田のところに向かった。


神田が絡んでるっていうことは、絶対、俺のせいだ・・・。


3組に神田の姿を見つけた。


ドアを思いっきり開けて、神田のところにズカズカと近付いた。


「おい!ちょっと、来い!!」

「何?
 今、授業中なんだけど?」

そんな神田を無視して、俺は神田の腕をつかんで、外に連れ出した。


「おい!優士やめろって!」

健二が必死に俺を抑えようとしている。


でも、俺は自分を止められなかった。