運命のヒト

「なんや、俺のどこが最低なんや?」

「別に・・・。
 自分の胸に聞いてみろよ」

健二は睨みながらそう言った。


はぁ・・・?


自分の胸に聞いてみろ?

聞ける訳ねぇだろ・・・。



今日町に出て、分かったことがある。

それは、タケルって奴のこと。


K中で俺らとタメ。

今まで噂では聞いたことがあるけど、かなりやばい奴らしい・・・。


まぁ、見たらすぐに分かったけどな。

絶対、関わりたくねぇ。


つーか、関わらねぇ。



・・・後一つ。


健二の奴、俺の気持ちに気付いた?


俺が、水嶋のこと気になってることに気付いてると思う。


マジで、やばいな。


健二の奴、神田とも仲いいし・・・。