なんやぁ・・・。

仲いい奴がおらんけんって落ち込んでたんか?


でも、小田がおってよかったな!

俺は、そんなことを思っていた。



「ってか、あいつ誰~?」

いきなり健二が、話しかけてきた。

あぁ・・・。

こいつの存在を忘れていた。


「はぁ?
 誰のこと言ってんだよ?」

「さっき見てた奴だよ!」


もしかして、さっきの水嶋のこと健二に見られてたとか?

焦った俺は、誰も見てねぇよ!そう言ってごまかした。


やばかった・・・。


あんまり、水嶋のこと見ないようにしねぇと。


健二はこう見えて、勘がいいからな。


「ってか、美鈴、落ち込んでたな~」

健二がそう言って俺をからかう。

「別に、違うクラスだろうがなんだろうが 
 関係ねぇよ!」

俺はそう言って、教室を出た。


そして、向かったのは、俺達がいつも溜まってる下駄箱。



この下駄箱が俺らにとっての居場所。